今回は中田あもさんの『かしこい猫もも太』(少年画報社)の紹介です!
漫画や小説の中で動物がしゃべるというのはよくある設定ですが、この作品に登場する猫・もも太はそういった「よくある」を覆すおしゃべりをします。
この記事をきっかけに、かしこくて生意気な猫・もも太を中心としたかわいらしい猫ライフ漫画を知ってもらえればと思います!
そんな『かしこい猫もも太』をおすすめしたいのはこんな人!
- ちょっと変わった猫漫画を楽しみたい人
- 緩い日常を描いたギャグ漫画を読みたい人
- 猫と人間の間のやさしさに包まれたい人
あらすじの紹介!
彼氏募集中ギャル・アミと一緒に暮らしているピンクい猫・もも太は標準語・大阪弁・なんJ語を使いこなす、かしこい猫。 SNSに自撮りをあげたり、YouTuberになってみたりと好奇心旺盛なもも太の毎日は楽しいことでいっぱい。 そんなもも太とアミが過ごす、ゆるーい日常にあなたも一緒に癒されませんか? |
『かしこい猫もも太』で楽しんでほしいのはもも太のクセになる生意気さです!
人間の言葉を理解し、話すことができるもも太はアミと暮らす中でYouTubeに挑戦してみたり、落語を学んでちゅーるをねだったりと好奇心旺盛でなんでも自分のものにしてしまいます。
その上、承認欲求が強くSNSやTikTokも利用しています。ばっちりキマった自撮りを投稿するなどいろいろと挑戦しているのですが、なかなかうまくいきません。
こうしてみると身体が猫なだけでやっていることはほぼ人間と変わらない感じがしますが、もも太は自分のしたいことに一生懸命取り組むので読んでいて不思議と応援したくなっちゃいます。
また、たくさん挑戦してたくさん失敗してもへこたれないところがもも太の一番生意気でかわいいところ。
アミもきっともも太のそんなところに毎日癒されているんだと思います。
また、この作品ではアミともも太の関係性にも注目してほしいです。
この1人と1匹はお互いによき理解者で、片方が苦しんでいるときには手を差し伸べられる優しさも持っています。
場面によって親子、カップル、友人のような関係性へと変わりお互いを励ます彼らの姿には本当に心温まります。
ギャグストーリーの中にこうした優しさが溢れているのも読んでいて楽しいポイントですね!
1巻の感想!(ネタバレ要素を少し含んでいるので注意してください)
ここから1巻の感想になります。少しネタバレ要素があるので、紹介だけで作品を楽しみたい人は注意してください!
1巻では前半がTwitterで掲載されていたもの、後半が雑誌掲載用の物語という構成になっていました。
前半は短い話の中でテンポよくもも太とアミの掛け合いを楽しむことができ、後半ではそこに二人の生活の物語が織り込まれていました。
1巻の中で特に印象に残ったのは「ドラクエV」回。
もも太とアミがただゲームをするという回なのですが、ゲームのプレイ方法やストーリーの捉え方など、もも太とアミの性格の違いに共感できる部分が多くおもしろかったです。
また、もも太の優しさや二人の信頼関係も感じることのでき、とても印象に残る話でした。
漢もも太が背中で語る優しさをぜひ皆さんも読んでみてください!
さらに1巻の最後ではもも太がどのようにしてアミと一緒に暮らすようになったのかも明かされました。
もも太とアミは二人で楽しく生活している印象が強いですが、悩みがないわけではありません。
明らかになった二人の過去はまだほんの少し。今後、二人の間にあった過去がどのように明かされていくのか、また二人がどのような成長をしていくのかとても楽しみです!
まとめ
以上、『かしこい猫もも太』の紹介でした!
もも太とアミが過ごす日常をゆるく楽しむ漫画ですが、もも太の言動が特殊なこともあり他の作品にはない独特のおもしろさがあります。
ぜひあなたも『かしこい猫もも太』を読んで、もも太の生意気さとかわいさにキュンキュンしちゃってください!