今回ご紹介するのは田岡りきさんの『今日のさんぽんた』(小学館)です!
柴犬と飼い主の散歩をテーマにしたコメディー漫画ですが、他の作品にはないゆるく、ほのぼのとした雰囲気が癖になる作品です。
そんな『今日のさんぽんた』をおすすめしたいのはこんな人!
- 柴犬をはじめ、犬が好きな人
- 漫才のような掛け合いが好きな人
- ほのぼのとした日常を楽しみたい人
あらすじと紹介
あらすじ
柴犬ポン太は、飼い主のりえ子と今日もお散歩へ。
しかし、能天気でちょっと抜けてるご主人様に、
ポン太は色々と思うところがあるようで…りえ子のボケに、ポン太が心の中でツッコみます。
Twitterでも話題のお散歩コメディ!!
物語は柴犬のポン太と飼い主のりえ子が散歩をすることで展開されていきます。
りえ子は天然でちょっと抜けたところのある女の子。行き当たりばったりな散歩をしながら日常生活についてなどポン太に問いかけたり独り言を言ったりします。
そんな彼女に対しポン太は長い付き合いゆえか、淡々と辛口なツッコミを心の声で入れていきます。が、もちろんポン太のツッコミがりえ子に聞こえることはありません。
そんな2人のやり取りはまるで散歩と日常をテーマにした漫才のようで、じわじわとツボにはまっていきます。
特に犬を飼ったことがある人ならポン太のツッコミを「うちの子も思ってそうだな」と感じられるかもしれません。
私もこの漫才にハマってしまった一人です。
1巻に収録されている話の中には「白線の外に出たら死ぬ」という小さい頃の遊びあるあるをテーマにしたものがあります。
りえ子のゆるゆるなルール設定に対し、文句を言いながらもそれに付き合うポン太の姿から2人の信頼関係を読み取ることができ、読んでいてとても癒される1話になっていました。
『今日のさんぽんた』の1つの特徴として各話が時系列順に並んでいないというのがあります。第1話はポン太が11歳3月のときの話。第2話は10歳4月。第5話は8歳5月とバラバラになっています。
りえ子とポン太が若い頃と歳をとったときでは若干漫才の雰囲気も異なり、そうした違いもこの作品を楽しむ1つのポイントだと思います。
また私の個人的考察ですが、家族や友人との思い出を振り返るときって時系列順ではなく、印象に残ったことがバラバラの順番で思い出すことのほうが多かったりしませんか?
『今日のさんぽんた』の時系列がバラバラな理由はわかっていませんが、もしかするとりえ子かポン太が思い出を振り返っているのかも? そう考えると第1話の『お別れ』というタイトルがその話の内容だけでなく、作品全体に対しても意味があるのではと考えてしまいますね。
時系列がバラバラなことに関する考察はあくまで私が勝手に妄想を膨らませているだけですので注意して下さい!
田岡りきさん自身は各話の時代が違うことに対しTwitterで「あまり気にせず読んでください。」と書かれているので、これから作品に触れる人はこの言葉通り気にせず、純粋に作品を楽しんでいただければと思います! (勝手に考察を書いておいてなんですが……。)
まとめ
以上、『今日のさんぽんた』の紹介でした!
犬を飼われている方はこの作品を読むと次の散歩が楽しみになること間違いなしだと思います。
また2020年1月7日現在ではまだ1巻の発売のみですが、2巻以降どのような2人のやり取りを見ることができるのか楽しみな作品です。
ぜひみなさんも、りえ子のボケとポン太のツッコミを楽しんでいただけたらと思います!