今回ご紹介するのは『JJM 女子柔道部物語』です!
以前紹介した『もういっぽん!』と並び、今、熱くおもしろい女子柔道漫画としてよく挙げられるこの作品。真剣勝負ありギャグもありで楽しめる柔道漫画ですので、ぜひこの記事で興味を持っていただけたらと思います!
あらすじと見どころの紹介
神楽えも。ごく普通の高校1年生。 未来の金メダリストになることを、まだ誰も知らない…!!
『柔道部物語』から25年、小林まことが再び“本格柔道漫画”を描く!
原作はアトランタオリンピック女子柔道61kg級で、日本女子柔道界に初めての金メダルをもたらした恵本裕子!!雪の旭川を舞台に世界の頂点を目指す白帯の女子高生(ニューヒロイン)が世界の頂点を目指す!
『JJM 女子柔道部物語』原作の恵本裕子さんは高校1年の秋から柔道を始めて、わずか8年でアトランタオリンピックで金メダル、しかも日本女子柔道に初めての金メダルをもたらした人物です。この作品の主人公・神楽えもは恵本さんがモデルとなっています。
脚色・構成・作画を担当しているのは『1・2の三四郎』や『柔道部物語』などの代表作を持つ小林まことさん。小林まことさんは前作『瞼の母』を描き終えてから引退されていたそうです。しかし恵本裕子さんとFacebookでつながり住んでいる場所も近所だったことから交流が始まり、『JJM 女子柔道部物語』が生まれることになったそう。まさに偶然が重なって生まれた作品!
作品のあらすじは神楽えもが柔道と出会い、柔道家として成長していくものとなっています。
恵本裕子さんがアトランタオリンピックで金メダルを獲るまでの物語を元にしているので、この作品でも最後には神楽えもがアトランタオリンピックで金メダルを獲得する姿が描かれると思いますが、そこに至るまでに神楽えものさまざまな変化や成長を読んでいくことで柔道のおもしろさに触れることができる作品です。
引用:原作 恵本裕子 脚色・構成・作画 小林まこと『JJM 女子柔道部物語』1巻第4話より
特に神楽えもが持ち前の負けん気で相手にぶつかっていく姿は読んでいても燃えるものがあり、1つ1つの試合も手に汗握るものが多く飽きません。
神楽えも以外の登場人物からも柔道を楽しんでいる気持ちや、柔道に取り組む熱意が伝わってきます。先輩後輩の上下関係や親子、先生と生徒などさまざまな関係性の中で生まれる物語は必見です。
また、小林まことさんの独特なテンポから繰り出されるギャグも健在で、カラッとして勝気な性格の神楽えもが巻き起こす騒動や、女子柔道部と男子柔道部のやり取りなど思わず笑ってしまうネタがたくさんあり、とにかくおもしろいです。
さらに『柔道部物語』が『柔道衣物語』と名前を変えて作品に登場するなど小林まことさんの過去作品を使ったシーンもあるので、小林まことさんの作品をよく読んでいたという人はぜひ『JJM 女子柔道部物語』を読んでみてほしいと思います。
ピックアップ・キャラクター
これ以降ネタバレ要素があるので、紹介だけで作品を楽しみたい人は注意してください!
『JJM 女子柔道部物語』で紹介したいキャラクターは神楽えもが通うカムイ南高校柔道部の顧問・花山先生です!
引用:原作 恵本裕子 脚色・構成・作画 小林まこと『JJM 女子柔道部物語』1巻第5話より
練習の量だけはどこにも負けないという伝統を持つカムイ南高校で指導をしている花山先生は、変な髪型だけど指導熱心で生徒たちに全国大会に連れて行ってもらうことを夢見ています。
花山先生の1番の魅力は誉め上手なところで、生徒のことをよく見て良いところ成長したところを指摘してくれます。テニス部を1日でやめ、アルバイトも数日で辞めてしまう神楽えもが柔道を始め、続けることができたのも花山先生の誉め上手なところがあったからだと思います。
花山先生は高校生時代の神楽えもたちの成長を一番近くで見ている人物であり、コメディシーンではツッコミポジションになることが多いので読者である私たちが共感しやすいキャラクターでもあると思います。
『JJM 女子柔道部物語』を読む時にはぜひ花山先生の気持ちを想像しながら、神楽えもたちの成長を楽しんでみてください!
以上『JJM 女子柔道部物語』の紹介でした!
原作に恵本裕子さん、脚色・構成・作画に小林まことさんというおもしろくないわけがない組み合わせによって生まれた作品を、ぜひ手に汗握りながら手に汗握りながら楽しんでいただけたらと思います!