筋肉×魔法の異色ファンタジー『マッシュル-MASHLE-』の紹介！

今回ご紹介するのは甲本一さんの『マッシュル-MASHLE-』です！

『マッシュル-MASHLE-』は一応魔法ファンタジー作品ということになっています。が、私はそれよりも鍛えられた筋肉の限界に挑戦する筋肉ファンタジー作品に思えます。

何を言っているかわからないと思いますが（笑）、ぜひこの記事を読んで作品に興味を持っていただけたらと思います！

『マッシュル-MASHLE-』をおすすめしたいのはこんな人！

簡単な内容と見どころ紹介

あらすじ

作品の舞台は魔法こそすべてとされる世界。魔法の力によって身分も決まる世界です。

主人公のマッシュは魔法を使うことができず、家族と森の奥で筋トレをしながら暮らしていました。

しかしある日、魔法を使えないことがばれてしまい命を狙われることに。マッシュは再び家族と平和に暮らすため魔法学校に入学し、最も優秀な学生に与えられる「神覚者」を筋肉の力で目指します。

以上があらすじの紹介になります。簡単に言うと魔法を使えないマッシュが筋肉の力で他の魔法使いを打ち破り「神覚者」を目指していくという物語です。

ポイントは何といっても筋肉で魔法を打ち破っていくという点でしょう。

一般的な俺TUEEE系の漫画では、魔法の世界なら魔法で超人的な才能を発揮することにより話が進む場合が多いです。

しかし『マッシュル-MASHLE-』は魔法と筋肉という全く別のベクトルで戦っているので、俺TUEEE系にありがちな嫌みも少なく、魔法に筋肉で挑むという構図も笑いを誘います。

また、マッシュは相手の攻撃魔法を簡単に手ではじいてしまうなど、まさに「力こそパワー」の体現者なのですが、彼が相手の魔法をどのようにねじ伏せてしまうのか、筋肉の限界はいつ訪れるのかといったところも読んでいて楽しみな点です。

この作品では最終的な目標がはっきりとしているのも重要です。

1話の段階で「神覚者」になり家族と平和に暮らすという作品の目標が、マッシュだけではなく読者にも共有されているので読んでいて混乱することなく作品を楽しむことができます。

目標や目的が複雑になりすぎる作品も多い中で、こうした目標がはっきりとし、相手は筋肉でなぎ倒すという単純明快な作品が読みたいという人にはおすすめです。

コメディ面ではシュールな笑いが多いように思います。

マッシュは表情の変化が少ないキャラクターで、シュークリームのことを考えながら相手の魔法に打ち勝つようなところがあります。相手とマッシュの温度差からくる笑いと、それに対する周囲ツッコミが非常にいい味を出している作品だと思いました。

また、そうした笑いが戦闘中やシリアスなシーンなど場面関係なく挟み込まれているのも読んでいておもしろいです。

これ以降少しネタバレ要素があるので、紹介だけで作品を楽しみたい人は注意してください！

『マッシュル-MASHLE-』でピックアップしたいキャラクターは2巻から登場するドット・バレットです。

彼は非モテなためイケメンや女の子に囲まれている奴を憎んでおり、それがきっかけでマッシュたちとも絡んでいくことになります。

直情型で起伏の激しいキャラクターですが、それが表情のあまり変わらないマッシュといい対比になっており、作品にまた新しいおもしろさを残してくれる存在です。

また、戦闘面でも能力が高くマッシュが1人では立ち向かえない時には非常に強力な仲間として力を発揮します。

コメディでもバトルでも重要な役割を担うドットくんの活躍にぜひ注目してみてください！

以上、『マッシュル-MASHLE-』の紹介でした！

2021/1/23時点で4巻まで出版されていますが、作品が進むにつれて新たな敵の出現、そしてその思惑も明らかになるなど、どんどん目が離せなくなる作品です。

興味をもってくださった方はぜひ読んでみてください！