今回は2021年8月下旬(16~31日)に発売された漫画作品の中から注目作品の紹介です!
ご紹介するのは
- 『とある店員と客の話』(3巻発売)
- 『やきもんロワイヤル』(2巻発売)
の2作品です。
みなさんに興味を持っていただける作品があれば幸いです!
『とある店員と客の話』
とある店員と客の話 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスpixiv)
居酒屋でバイトをする女子大生・咲は、常連客のサラリーマン・白石に片想い中。 初めての恋に、今日こそはと勇気を出してラブレターを渡したら… なんと白石も恋愛経験ゼロだった!! 恋に不慣れな2人は、まず「友達」からお付き合いすることになったけど――。 純情で、もどかしすぎる2人のほっこりラブコメディ♪
幸子さんの『とある店員と客の話』は純朴な居酒屋の店員・咲と内気な常連サラリーマン・白石のラブコメディ作品です。
この漫画の特徴は主人公の2人がとにかく純粋でシャイでかわいらしいところ。
大学生と社会人の恋愛ですが2人とも初心で、相手が自分をどう思っているだろう悩み、相手の言葉に赤面してしまう姿には中学生の恋愛のような幼さを感じることができます。
その幼さこそが他の作品にはない『とある店員と客の話』の特徴で、読んでいて思わず頑張れと応援したくなってしまいます。
また「そんなシャイで初々しい2人が主人公ってなかなか物語が進まないんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。
ですが咲さんは自分の気持ちを勇気を出して口にしますし、白石さんも自分の一番大切な想いはなんとか絞り出して伝えることができるので、かなりテンポよく物語は進みます。
その中で展開される破壊力抜群の2人のやり取りやデートには胸キュンしてしまうこと間違いなしでしょう。
店員と常連客の初々しくも幸せに満ちた恋愛模様をぜひ皆さんも応援していただけたらと思います!
【創作漫画】とある店員と客の話 pic.twitter.com/gsUTPREf6w
— 幸子🌸3巻発売中! (@sachiko_go) June 9, 2019
『やきもんロワイヤル』
日本全国津々浦々に在る伝統的な焼物の数々。そして、それぞれの焼物の個性が具現化した姿が焼器霊(やきもん)なのだ!
蒸発した父親の代わりに「ほむら焼物館」で館長を務めることになった大学生・炎堂クレイは、伊万里・備前・九谷・美濃の4人に出くわしてしまう。ひとクセもふたクセもある焼器霊(やきもん)たちにもみくちゃにされながら、かつては栄華を極めた焼物の再興に尽力するクレイ! そりゃ当然、前途は多難!!
竹谷州史さんの『やきもんロワイヤル』は主人公・炎堂クレイが焼物の精霊・焼物霊(やきもん)とともに焼物の再興を目指していく物語です。
焼物を擬人化するという発想がまずおもしろい。
これまで多くのものが漫画やアニメなどで擬人化されてきましたが、焼物を擬人化するというのは初めてなのではないでしょうか。
擬人化の設定も凝っており、やきもんたちの服装や性格がその焼物の持つ特徴や歴史的背景に基づいて設定されている(伊万里は何鑑賞用としてのプライドが高いため、下手に扱うと心にヒビが入りやすいなど)ため、竹谷州史さんの焼物に対する強いこだわりとリスペクトを感じました。
また一般人で焼物に詳しいという人はそれほど多くないように思うのですが、この作品はあらゆるところに焼物の豆知識が存在するため読んでいて自然と焼物の知識が身についていきます。
しかも主人公と個性たっぷりのやきもんたちのドタバタ劇の中に違和感なく豆知識が描かれるので、物語を楽しみながら焼物を知ることができるのです。
焼物を知らないと手を伸ばしにくい内容だと思う人もいるかもしれませんが、焼物を知っている人でも知らない人でも楽しめる漫画となっているのでその心配はいりません。
今回発売された2巻が最終巻となってしまいましたが焼物の魅力がたっぷりと詰まった作品ですので、『やきもんロワイヤル』をぜひ手に取っていただけたらと思います!
「学生が、やきもの館に館長がくる話」(1/13) pic.twitter.com/iZ6LJBljaN
— 竹谷州史@マンガ5で連載中「ザ・マップメーカーズ」 (@takeya_syuji) October 23, 2020
以上、8月下旬発売の漫画の中から2作品の紹介でした!
気になる漫画ががあった方はぜひ作品を手に取り、読んでみていただけたらと思います!