今回ご紹介するのは本田優貴さんの『DESTRA デストラ』です。
DESTRA -デストラ- 1 (少年チャンピオン・コミックス)
2021年2月12日現在2巻まで発売されている作品ですが物語はまだ序盤で謎に包まれた部分が多く、今後どのように展開されていくのか楽しみな作品です。
そのため今回は作品の見どころとわかっていることいないことの比較を紹介し、最新刊が発売されたら記事を更新していきたいと思います。
『DESTRA デストラ』をおすすめしたいのはこんな人!
- 特殊な力の登場する作品が好きな人
- 友情や仲間がテーマになった作品を読みたい人
- 物語の展開を考察しながら作品を読むのが好きな人
あらすじと見どころの紹介
新連載「DESTRA」少しアップしてみます。
うまくいくかな、、
どうぞよろしくお願いします。 pic.twitter.com/9th8uPmqnL— 本田優貴「ただ離婚してないだけ」7/7ドラマ放送開始 (@hondaran) February 7, 2020
いじめによって家族までもをめちゃくちゃにされた過去を持つ高校生・神木、同じく中学時代に悲惨ないじめにあっていた先輩・富沢。ある日、富沢が謎の生命体によって人を簡単に殺せる強大な"力"を授けられ…!?
この作品ではいじめに苦しむ神木と富沢の2人がメインキャラクターとなって物語が進み、富沢が特別な力(富沢は「俺ビーム」っと命名)を得ることによって物語と2人の人生が大きく動いていきます。
いじめられているキャラクターが特別な能力に目覚めるという展開自体は珍しいものではありませんが、この作品でおもしろいのは2人がまったく異なる性格であることと先の読めない展開です。
神木は行き過ぎたいじめによって父と妹を失っていて、その過去からいつかいじめをする奴らを殺してやろうと常に考えていました。そのためいじめをする奴らに復讐できる力を得た富沢を羨ましく思っており、自分も特別な力を得たいと願います。また、いじめられているときに誰も助けてくれなかったことから友達や仲間という存在に疑問を抱いていますが、自分が殴られているところを身を挺して救ってくれた富沢を少しずつ信頼していることも読み取れます。
富沢も中学時代にひどいいじめを受けていて、家族は健在ですが高校はやめてしまっています。富沢にとって高校の後輩の神木たちはやっとできた大切な仲間であり、何としてでも守りたい存在です。そのためたとえかっこ悪くても仲間を救うためなら自分を犠牲にする優しさを持っています。そうした性格もあり力が暴発して人を殺してしまった罪悪感から特別な力なんかいらなかったと考えています。
このようにいじめられていた過去は同じでも力に関する考え方をはじめさまざまな点で違う2人ですが、その間には徐々に芽生えていく友情のようなものを感じ取ることができます。
力に関すること、家族のことなど衝突してしまいそうなことも多いですが、今後2人がどのような関係を作り進んでいくのか楽しみです。
また上記のような2人の過去や感情が作品の中では丁寧に描かれており、タイプが違うのに神木と富沢のどちらにも感情移入してしまうこともおもしろさにつながっていると思います。
『DESTRA デストラ』は2巻までに富沢が得たような超能力を持つ者を集めた組織があることまでわかっています。
しかしまだまだ謎の部分が多く、力はどのようにして得られるのか、組織は何のために存在するのか、富沢の俺ビームの他にどんな能力が存在するのかなどはわかっていません。
まだ物語の序盤ということもありますが、こうした謎が残されたまま物語が進んでいくため次の話を早く読みたい気持ちがどんどん強くなっていきます。
私が特に気になっているのは組織の目的です。特別な力を持つ者たちを集めた組織が何のために動いているのか。その内容によっては神木と富沢が敵対する可能性も十分あるため、3巻以降どのような秘密が明かされていくのか目が離せません。
その他にもまだわからないことが多いこの作品。今後の展開なども含め、ぜひ皆さんも読んで予想、考察してみてはいかがでしょうか。
以上、『DESTRA デストラ』の紹介でした!
今後どのように物語が進んでいくのか楽しみで仕方がないです!
冒頭で説明した通り、この作品は3巻以降も引き続き紹介していきます。興味を持った方はぜひ読んでみてください。